紹介予定派遣とは?
紹介予定派遣は、派遣先企業に直接雇用(正社員・契約社員含む)されることを前提とし、派遣期間中に、企業と派遣社員が直接雇用をになるかをそれぞれ検討し、双方の合意が得られた場合に直接雇用となります。派遣期間が試用期間のイメージになります!「双方の合意」の為、紹介予定派遣で派遣されたからといって、必ず直接雇用されるとは限りません。
派遣と紹介予定派遣の違い
通常の派遣と紹介予定派遣は、派遣会社を通じて派遣先の企業で働くというスタイルは同じですが、派遣期間や条件などに違いがあります。本日は主な違いについて解説していきます!
①直接雇用前提の明示
紹介予定派遣の場合は通常の派遣と違い、派遣先企業は直接雇用を前提にしていることを事前に提示する必要があります。応募する派遣社員側も、直接雇用を前提とした派遣であることに同意したうえで申し込まなければなりません。
②就業前の選考や面接
通常の派遣では、派遣先の企業と派遣社員が雇用契約を結ぶわけではないため、就業前の書類選考や面接が禁止されています。
紹介予定派遣では、将来的に直接雇用につながる可能性がある為、就業前に書類選考や面接の実施が認められています。そのため、事前審査の段階で断られる可能性もあります。
③派遣可能期間
通常の派遣の派遣期間は最長3年ですが、紹介予定派遣では最長6カ月です。その後、直接雇用についての協議に移ります。
なお、派遣期間中の業務は、派遣契約で定められた業務内容の範囲内で行います。直接雇用が前提でも、派遣契約から逸脱する業務内容や量を指示された場合、派遣元に相談する必要があります。
◆紹介予定派遣で働くメリット◆
メリット①職場の雰囲気を体験してから入社
職場の雰囲気や業務内容など、実際に働いてみないとわからないことは数多くあります。通常は就業前に知ることができないため、働く前後のイメージで乖離が激しいと、数カ月で離職に至るケースもあります。
紹介予定派遣なら、派遣期間中に業務や職場の雰囲気を体感してから直接雇用契約を結ぶか決めることができますので、満足度の高い転職が可能となります!
メリット②未経験でも挑戦できる可能性
紹介予定派遣は派遣会社を通してマッチングを行うため、通常では未経験での応募が難しい企業でも、未経験者の応募を受け入れてもらえる場合があります。「希望職種への挑戦」や「キャリアチェンジ」も可能となり、働き方の幅が広がります。
また、未経験の職種でも、派遣会社の研修やアドバイスといったバックアップがあるため、安心して働くことができるでしょう。
メリット③派遣会社が条件交渉などを代行
雇用にあたり、雇用形態やそのほかの条件面が希望と違っているなどした場合、個人では伝えにくい条件についても、紹介予定派遣であれば派遣会社が条件交渉を代行してくれます。そのため、納得のいく形で直接雇用へと進めるようになります。
メリット④派遣会社のアドバイスを受けて職場選び
派遣先を選ぶ際に派遣会社のアドバイスが得られるため、自分に合った職種や会社が選びやすくなります。「自分に合った仕事が分からない」「同じ職場で長く働きたいがどのような職場を選ぶべきか悩んでいる」といった人にとっても、紹介予定派遣という働き方はメリットがあると言えるでしょう。
▼紹介予定派遣で働く際の注意点
派遣先との直接雇用を希望する派遣社員にとって、紹介予定派遣は魅力的な働き方といえると思います。
しかし、紹介予定派遣を希望する際には、注意点も見据えて検討することが大切です。
①正社員登用とは限らない
紹介予定派遣の条件は「直接雇用」であり、雇用形態の決まりは特にありません。そのため、必ずしも正社員とは限らず、契約社員として雇用される可能性もあります。どのような雇用形態になるのか、事前に確認しておきましょう。
②直接雇用されない場合がある
紹介予定派遣は、派遣期間中の状況を見て直接雇用の最終的な判断を行います。そのため、派遣社員側から断ることがあるのと同様に、企業側から断られ、直接雇用されない場合があることも念頭に置いておく必要があります。なお、断る場合は、企業側も契約社員側も、相手方に理由を伝えることが決められています。
派遣会社のカウンセリングやキャリアコンサルティングを利用して、万全の準備をしておきましょう!
準備をしっかりしていれば、直接雇用の可能性が高まり、納得のいく転職が目指せるかもしれません!
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