『土地活用』と言っても様々な種類があります。それぞれ収益性も違いリスクも異なります。したがって、短期間のうち多額の収入を得たい場合と長期的に安定的な収入を得たい場合では採るべき活用方法は当然変わります。活用方法によっては、多額の借入を起こす必要があるものもございますが、それに耐えうる財産状況でなければ採るべきではありません。また、それぞれの活用方法には「立地条件」や「周辺環境」によって「向き」「不向き」もあります。地主様には現在の財産状況から今、対応すべき課題を明確化し、同時に活用する土地の特徴を把握した上で最適な活用方法を選択する事が大切です。本日は、活用に至り地主様にとって「メリット」「デメリット」をご紹介しつつ、ご自分の活用はどれが最適かを見極めて頂きたいと思います。
1,土地売却
不動産会社と媒介契約を締結し、不動産会社が購入者を探します。そこで見つかった購入者に土地を売却します。場合によっては不動産会社自身が購入者となることもございます。メリットは資産の組み替えが可能になります。それと相続税資金の確保にもなります。デメリットは一度売却を行うと土地活用が当然ながら出来なくなり収益機会がありません。それと、壌渡費用、壌渡税がかかります。
2,駐車場経営
土地を駐車場として賃貸。通常の駐車場としてはもちろん、条件によっては多数な設備を備えた立体駐車場なども可能です。メリットは少ない初期投資での活用が可能。更に転用や更地への復帰も簡単で次の土地活用も容易です。デメリットは税制上のメリットが少ない。簡単に土地活用ができる分、頂く収益は少ない。
3,アパート・マンション経営
土地にアパートやマンションを建て、賃貸住宅として入居者に貸します。税制面でのメリットが大きく、また賃貸住宅需要は根強いため活用方法の主流となっていますが、入居者が中々入らないなど空室リスクもあり配慮が必要不可欠です。メリットは、入居者が増えれば増えるほど収入がup。税制上の優遇措置がある。デメリットは、建物の法令上の制限に注意。先ほども申し上げた、空室が増えると収入が減り経営困難。それと、転用がしにくく、売却損の可能性が高い。
4,定期借地(一時金方式)
期間を設定して土地を貸し、地代を一括して受け取ります。借地契約期間が満了すれば土地は必ず戻ってきますので、所有権を維持したまま、まとまった資金を手に入れることができ、また借地契約期間満了の際は更地として返還されますので次の土地活用が可能になります。メリットは土地を保有したまま分譲が可能。税制上の優遇措置があり、優良な資産が残せる。また、借り入れによるリスク負担が少ない。デメリットは初期費用が高い、長期期間の契約の場合は転用が不可能になりどうしても転用したい場合は契約を解除しなくてはならない。その際の契約解除にかかる負担金額は全て地主様が支払いとなる。
【まとめ】
どの『土地活用』にも「メリット」「デメリット」はありますが土地をそのままにしておいて、ただただ税金を払うのは非常に勿体ないと思います。しかし闇雲に土地活用をしても意味がありません。しっかり、ご自分にとってどの土地活用が最適であるか?それを把握した上での土地活用をオススメ致します。
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